心の休憩
シーズンが終わりに近づくこの時期は、今シーズンよりも来シーズンに向けて動き始めますよね。
今シーズン、良かったこと良くなかったこと。目標達成出来たこと出来なかったこと。
それぞれ思うところはあると思いますが、シーズンが終わったらまず、心を休めるべきだと私は思います。
良かったにせよ、悪かったにせよ、目標に向かって頑張ったことには変わりはないので、そんな自分を労ってあげてほしいです。
19歳の時に、板を見ることさえも嫌になるくらいスノーボードを辞めたくなったことがありました。
滑りは良くなっているのに、成績が出ない現実が辛くて、滑りたくないのに滑らないと不安になるから、オープンからクローズまで泣きながらリフトに乗って滑っていました。
4年間選ばれていたJAPANの指定選手も外れ、本当に辞めるつもりでシーズンが終わってから半年以上遊び呆けていました。
半年経った9月、続けるか辞めるかを真剣に考えるために、ニュージーランドへ行きました。
指定選手じゃなくなったことで例年よりも気負わずに向かったので、雪の上に立っている自分が不思議に感じ、久しぶりにスノーボードが楽しいと感じれました。
それまでは一生懸命すぎて周りがあまり見えていませんでしたが、その時は今までよりもほんのちょびっとだけ客観的に考えられるようになりました。
辛いことも楽しいこともあるし、成績が良い時も悪い時もある。
それもこれも全部ひっくるめてスノーボードであって、辛いことにしか目を向けれていなかったな、とその時思いました。
「スノーボードしかない人生は辛いかもしれないけど、スノーボードのある人生は幸せだな」
と、この時思えたことで、私は今もスノーボードを続けれています。
競技をしていると、辛い時間の方が圧倒的に長いので、嫌になることもあるけど、表彰台に立った時のあの景色は、立ったことのある人にしか分からない気持ちよさがあります。
この一瞬の為に頑張ってきたんだなぁ、と思えるその瞬間の為にまた来シーズンも頑張ろうとなります。
シーズンが終わった直後は、よりリアルに自分の心の声が聞けるので、小さな声にも耳を傾けて、気持ちの整理をしてひと休みしてから、また来シーズンに向かって準備してみてください。
いつもと違うオフシーズンが待っているかもしれません。
華子
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