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私と琴ちゃん

こんにちは!

今日は私の先輩であり、友達の植野琴ちゃんについて、書いていこうと思います。

琴ちゃんは3個上の先輩であり、海外遠征では一緒の部屋で過ごすことが多かった選手です。

琴ちゃんと私が仲良くなり始めたのは、JAPANチームで出会ってから1年以上経った後で、初めから仲良かった訳ではありませんでした。

初めてJAPANで行った海外遠征、場所はイタリア、遠征期間は3週間でした。

そんな長時間、女の子と一緒に共同生活をしたことなかった私は少し不安でしたが、琴ちゃんは先輩やし優しくしてくれるやろう、と思っていました。

でも、そんな訳がないですよね(笑)

慣れない土地、慣れないメンバーでスノーボードにフィジカルに毎日自分のことで手一杯なのに、後輩にまで気をかけるなんて難しいことです。

同じ部屋で過ごす中で、めちゃくちゃ些細なこと、例えば靴下脱ぎっぱなしとか、バスマットの上げ忘れとか、それはして欲しくないなぁ、と思うことをお互いに言い合えず、イタリアで1週間ほど会話しなくなりました。

そしてだんだん腹が立つまで思い始め、険悪なムードに。

なんとかしないといけない、とは思いつつも何と声をかければいいか分からず1週間が経っていました。

さすがに空気が悪すぎて、もうダメだと思い、考えて絞り出した言葉が、「ジェラート食べに行く?」でした。

ダサすぎる…(笑)

その後2人でジェラートを食べに行き、自然と色々なことを話し始め仲直り。

半年後には、言わなくても私の体調不良に琴ちゃんが気づくほど仲良くなり、何でも言い合える仲間になりました。

自分さえ良ければいいと、お互いが思っていた遠征で、仲間を思いやるようになり、辛い時は声かけあって、協力出来るところは協力して、大会は真剣勝負する。

私が勝つときもあれば、琴ちゃんが勝つときもある。

負けた方は勝った方におめでとうと伝えられる。

琴ちゃんはそんな大切な先輩になりました。

仲良しグループが集まってナショナルチームになるのではなく、スノーボードが上手い人達が集まってナショナルチームになるので、気が合わない等あるのは当たり前だと思います。

でも今後スノーボードを続けていく限り、ずっと戦っていくライバルでもあり、辛い時は支えて、嬉しい時は喜べる仲間でもあります。

お互いを知ろうとする気持ちさえあれば、以外な一面が知れて仲良くなれたりするものです。

琴ちゃんは、学校のクラスが一緒だったとしても仲良くなるタイプではありません。

でも、スノーボードを通じて出会って、JAPANチームで苦楽を共にして、長い時間一緒にいた事で、今では何でも話せる大切な仲間です。

そんな仲間と一緒にこれからもスノーボードをしていきたい、と私は思います。

琴ちゃん、生意気でごめんやで。

でも、めっちゃ大事な先輩やからこれからも仲良くしてな!

華子

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